群れるとロクなことがない
特に女性は、群れると本当にロクなことがない。
自戒もこめてそう思う。
今の職場は女性が多め。
噂話が大好きなお局的存在の人もいる。
誰かの噂話や陰口を聞いてしまうこともあれば、私自身が噂話の的になっていることもある。
ちょっと言動が気になるなぁと思っていた人の悪評をたくさん聞いてしまって、それからよりその人の言動が気になって、関わりたくないほど苦手な存在になったこともある。
そういうことがあるたびに、動揺したり、不快な気持ちになったり、疑心暗鬼になったり、一方の意見だけを聞いて「何それ?ひどい!」と同調してしまって、思い出しては後悔したり…
全部全部、群れようとすることがダメなんじゃないかと思えてきた。
前の職場は、女性しかいない職場だった。
私は20代前半で、自分の殻を破れない、本音を話せない、猫を被りまくっているような人間だった。
会食恐怖症だったから、年に一度の忘年会にも参加していなかった。
だから他の人達と打ち解けるのに相当な時間がかかったし、仕事でもおどおどしていたし、浮いた存在だったと思う。いや、確実に浮いていた。笑
ただ、当時最年少で年上の女性が大好き、誰の悪口陰口も文句も言わず、のらりくらりと過ごしていたこともあって、一部の人には可愛がってもらえていたと思う。その分、家では愚痴や文句を言っていたけど…。笑
ものすごく気の強い(意地悪い笑)1人を除いたら、みんな優しい。こんな浮いた存在も受け入れてくれている。この職場は女性しかいないのに、ネチネチドロドロしたところがなくて本当に素敵だなぁと思いながら過ごしていた。
ただ、段々と職場の方向性に疑問を抱くようになったことと、自分自身変わりたいという思いから退職を決めた。
退職する頃には仲良くなった人も出来て、退職後にお茶したり飲みに行ったりを定期的にするほどの仲になっていた。
その退職後の飲み会では、職場に関して初めて知ることばかりで衝撃を受けた。それは、私の知らないところではかなりネチネチドロドロしたものが渦巻いていたということ…。笑
数ヶ月だけ勤務していた気弱そうな人が、ある人をターゲットにして上の人に悪口を言いふらしたり自分のミスを全てなすりつけていたとか、
ある人と上の人との間でトラブルがあって、ある人はものすごく不当な扱いを受けていたとか、
そういう話をするために割と頻繁にスタッフ同士で飲みに行ったり食べに行ったりしていたとか……
全てが知らないことばかりで、全てが衝撃すぎて、
正直、浮いた存在で良かった!と思った。笑
知らなくていいことってあるんだな
知る必要のないことってあるんだな
と実感した。
だって、それを知ったところで自分に何が出来るわけでもないし、知ってしまうことで苦しくなったり、疑心暗鬼になったり…そんなもん精神衛生に良いわけがない。
それを知っていたらもっと早く辞めていたのか?
いや、不信感を持ちつつズルズルと続けていたかも。
現に、その職場の愚痴を言いながら今も在籍している人が複数人いるから。
感謝の気持ちだけを持って辞められて良かったと思えた。
今の職場だってそう。
不満や愚痴なんて、言おうと思えばいくらでも出てくる。
他人の気になるところや悪いところなんて、見ようと思えばいくらでも目につく。
誰かや何かのネガティブな情報を聞いてしまって、ネガティブな視点でそれを見出すと、ネガティブな部分しか見えなくなってくる。
誰だって良い面も悪い面もある。
誰だって優しい面も残酷な面もある。
誰だって真面目な面もいい加減な面もある。
誰だって正直な面も嘘をつく面もある。
それなのに、ある人の悪評を聞いて、その人の一部分だけを見て、「なんて酷い人なんだ!」と文句を言ったり悪口を言ったり、ネガティブな視点だけで見てしまうようになったりするなんて、その方がよっぽど酷い人だ。
そもそも、そんなに嫌なら離れたらいい。
離れられないなら不満を直接本人に話したらいい。
どうしても無理なら辞めたらいい。
いつまでも陰でグチグチ言う必要は1ミリもない。
大体、嫌いとか苦手だなと感じる人って、
・相手との距離が近すぎる
・相手のことを知らなさすぎる
このどちらかが多い。
相手との適切な距離を見極めることが一番で、それが"腹を割って話すこと"で好転することもあれば、"一切関わらない"という結論になることもあり得る。
その中間も勿論あって、挨拶と仕事関係の必要最低限の会話だけをすることで、相手の嫌だと感じていた部分が気にならなくなることもある。
もう同じことを繰り返して後悔するのはこりごりだ。
自分の性格の悪さに落ち込みたくない。笑
だから群れようとするのはやめよう。
他人との距離感って本当に大切。
相手のことを嫌いにならない距離感を守ろう。
見ない。聞かない。言わない。同調しない。
肝に銘じる。